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症例3 残根を利用したマグネット義歯
2018年7月18日
総義歯は吸着がないと維持できません。そのためには上顎の場合喉の近くまで覆わないと吸着は得られません。しかし、異物感や嘔吐反射を訴えられる方は少なくありません。特に初めて義歯を装着される方はそのように感じる方は多いのではないでしょうか。 今回は初めて義歯を装着され、異物感、嘔吐反射を訴えられた方に残根(患者様ご自身の歯)を利用したマグネットで維持を求めた義歯の症例を提示させていただきます。
噛めるようになりたいが主訴で来院されました。長年歯科医院に行かず放置した状態でした。根だけの歯が多数見られますが、使える歯は少なく、義歯は避けれません。しかし、患者様は義歯を今まで使ったことがなく、嘔吐反射もありました。そのため、義歯はできるだけ小さく、吸着は得られないのでどこかで維持をとる必要があります。
今回は残根にキーパー(磁石とくっつく金属)を埋め込み義歯には磁石を埋め込み義歯を磁力で維持させました。