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虫歯になりにくい甘味料について
2022年2月28日
*糖アルコールという甘味料をご存じですか?
糖アルコールは、虫歯菌のエサになることはほとんどありません。その一部が酸に変えられることもありますが、一般的な糖質と比較すると、虫歯のリスクは極めて低いといえます。しかも、小腸から吸収されにくい性質を持っているため、「ダイエット甘味料」と しても広く使用されているようです。
● エリスリトール
エリスリトールは、天然の糖アルコールですので、皆さんも普段から口にしていることでしょう。味噌や醤油といった発酵食品、メロンやブドウといった果物に多く含まれている糖アルコールです。「虫歯菌の結合を阻害」する作用が期待でき、虫歯菌の活動を低下させることが可能です。
● マルチトール
マルチトールは、デンプンを構成する糖である「麦芽糖(マルトース)」を原料として作られる糖アルコールです。専門的には「還元麦芽糖」と呼ばれ、マルチトールを原料にして作られた水飴を「還元麦芽糖水飴」といいます。小腸で吸収されにくいため、ダイエット甘味料としても重宝されています。
● キシリトール
代用甘味料といえば、キシリトールですね。糖アルコールの一種で、砂糖と同じくらいの甘さを備えています。それでいて虫歯菌のエサにはならないため、虫歯のリスクは極めて低いといえます。水に溶けると吸熱反応が起こり、お口の中にひんやりとした清涼感を出すことが可能です。
当院ではキシリトール100%のガムを取り扱っています
● ソルビトール
ソルビトールは、リンゴに多く含まれる糖アルコールです。甘さは砂糖の60%程度しかないため、キシリトールと比べると満足感の得られにくい代用甘味料といえます。キシリトール同様、水に溶けると吸熱反応が起こり、お口の中にひんやりとした清涼感を出すことが可能です。
● マンニトール
マンニトールは、マンナトネリコという樹木から発見された糖アルコールで、ソルビトールと同じような清涼感を出すことができます。キャンディなどに添加されていることが多いです。
*非糖質性甘味料
非糖質性甘味料とは、その名の通り糖質ではありませんが甘みを感じることができる物質です。虫歯菌のエサにはならず、カロリーもほぼゼロに近いです。
● アスパルテーム
アスパルテームは、人工甘味料の代表格です。糖質ではなくアミノ酸によって構成されているため、タンパク質に近い甘味料といえます。日本でも数十年前から使用が認可されている、安全性の高い人工甘味料といえます。
● ステビア
「ステビア」という植物から抽出される甘味料で、砂糖の300倍くらい甘いです。けれども、糖質ではないため虫歯菌のエサにはなりません。
虫歯になりやすい甘味料 😓
ここまで、「虫歯にならない」もしくは「虫歯になりにくい」甘味料について紹介してきましたが、「虫歯になりやすい」甘味料についても詳しく知っておきましょう。該当する糖質に付いて以下に記載しますので、食品の成分表示を見る際、お役立てください。
・ブドウ糖果糖液糖
・ブドウ糖(グルコース)
・麦芽糖(マルトース)
・果糖(フルクトース)
・ハチミツ(純度100%のものを除く)
これらが含まれる食品は、基本的に虫歯の発症リスクが高いですのでご注意ください。
糖類0gと表示してある物は 虫歯の餌となる糖質を含んでいないので分かりやすいです☝️😃
このように、糖アルコールや非糖質性甘味料というのは、砂糖と同じくらい甘いにも関わらず虫歯になりにくい傾向にあります。もちろん、本物の砂糖の味とは異なりますが、虫歯予防を優先するのであれば、積極的にとり入れることをおすすめします。また、虫歯になりやすい甘味料を控えるだけでも、虫歯のリスクを低減することにつながりますので、お菓子やスイーツを選ぶ際には、成分表示にも注目してみてください。
お料理や飲み物には、身体にも優しくてむし歯になりにくい甘味料のフラクトオリゴ糖がお勧めです😆!